「里帰り出産ってしたほうがいいの?」
「産後のサポートを考えると、実家に戻った方がいいのかな?」
出産を控えていると、「里帰り出産」をするかどうか悩む人も多いですよね。
里帰り出産にはメリットもたくさんありますが、デメリットもあるため、慎重に考える必要があります。
私は助産師として、たくさんのママと赤ちゃんの出産・育児をサポートしてきました。
これまでの経験を活かし、妊娠中から産後まで悩み相談にも対応し、多くのママに寄り添っています。
結論から言うと、里帰り出産のメリット・デメリットは次の6つです。
メリット
- 体力回復と育児の集中できる
- 育児経験のある家族のサポート
- 精神的な安心感
デメリット
- 夫との距離が離れてしまう
- 移動の負担
- 必要な手続きがやりにくい
里帰り出産をしようか悩んでいる人は、記事を最後まで読んで参考にしてくださいね。
それでは、里帰り出産のメリット・デメリットを詳しく解説ます。
里帰り出産とは

里帰り出産とは、妊娠後期に実家に戻って出産し、産後しばらくの間も実家で過ごすスタイルのことです。
特に出産後は体へのダメージが大きいので、しっかりと体を休ませることが大切です。
実家でのサポートを受けながら、出産や育児に専念することができます。
ちなみに、ゼクシィBabyのアンケートによると、約半数の人が里帰り出産を選んでいるということでした。
産前、産後を合わせて「里帰りした」人は約48%。約半数の人が実家で過ごすことを選んでいました。里帰りはしないけれど親に手伝いに来てもらった人は約24%で、里帰りせず手伝いもなしで乗り切った人は約22%と少数派でした。
引用:ゼクシィBaby
里帰り出産のタイミング
一般的には、妊娠32週から34週の間に実家に帰ることが推奨されています。
これは、出産が近づく前に安定した状態で移動するためです。
帰省後は、赤ちゃんの1ヶ月健診が終わった後に自宅に戻ることが多いです。
必要な準備
里帰り出産を計画する際には、以下の準備が必要です。
- 医療機関の選定:里帰り先の病院を早めに決定し、分娩予約を行うことが重要です。
- 必要書類の準備:母子手帳や健康保険証、病院の紹介状など、出産に必要な書類を事前に確認し、整理しておくことが大切です。
- 持ち物のリストアップ:入院時に必要なアイテム(パジャマ、タオル、産後用の下着など)や赤ちゃん用品をリストアップし、準備しておくと安心です。
里帰り出産のメリット

体力回復と育児の集中できる
産後の体へのダメージが回復するまでに、一般的に約1ヶ月かかるとされています。
この期間は、できるだけ休養を取り、体の回復を優先させることが重要です。
食事や洗濯などの家事を家族に任せることができるので、出産後の体力回復に専念できます。
また、ママは赤ちゃんのお世話に集中することができます。
育児経験のある家族のサポート
初めての育児には疑問がつきものです。
実母や家族が近くにいることで、育児に関するアドバイスやサポートを受けやすく、初めての子育てでも安心です。
「ミルクはどれくらい?」「沐浴のやり方は?」など、実践しながら学べます。
精神的な安心感
産前を実家で過ごすことで、リラックスした状態で出産に臨むことができ、精神的な負担が軽減されます。
産後も家族にサポートしてもらえるという安心感につながります。
里帰り出産のデメリット

パパとの距離が離れてしまう
里帰りをすることで、1〜2ヶ月はパパと離れて生活することになり、夫婦のコミュニケーションが減少するかもしれません。
これにより、父親としての実感が湧きにくくなることもあります。
日々の連絡や赤ちゃんの成長を伝えることが、父親としての実感を持ってもらうことに役立ちます。

最近は男性の育休の取得率が上がってきているので、産後の育児に協力してもらいやすくなっています。
移動の負担
実家が遠い場合は移動の負担が大きくなります。
特に産後は赤ちゃんと一緒に移動することになるので、赤ちゃんにも負担がかかります。
移動で飛行機を利用の場合は搭乗規定に注意が必要です。
各航空会社によって規定が異なりますが、出産予定日を含めて28日以内の搭乗する場合は、医師の診断書が必要であったりします。
また、交通費がかかるので、出産費用と合わせて経済的負担が大きくなります。
必要な手続きがやりにくい
里帰り出産の場合、実家のある市区町村役場に出生届の提出は可能ですが、その他の手続き(児童手当や医療費助成の申請など)は住民票のある自治体でしか受け付けていません。
特に児童手当は、居住地の市区町村役場に15日以内に申請をしないと1ヶ月分の児童手当が受け取れなくなります。
必要であればパパに平日に休みを取ってもらい、居住地の役所に提出してもらうのがおすすめです。
まとめ
この記事では、次の里帰り出産のメリット・デメリットを解説しました。
メリット
- 体力回復と育児の集中できる
- 育児経験のある家族のサポート
- 精神的な安心感
デメリット
- 夫との距離が離れてしまう
- 移動の負担
- 必要な手続きがやりにくい
里帰り出産は、産後のサポートが手厚く、体力回復しやすいのが一番のメリットで、約半数の人が実家で過ごすことを選んでいます。
出産・産後の過ごし方は、各ご家庭それぞれです。
夫婦で話し合い、「自分と赤ちゃんにとって最適な選択は何か?」 を考えて、里帰り出産をするかどうか決めてくださいね。