
陣痛が来たような気がします。
前駆陣痛との見分け方はありますか?

はじめての妊娠だと戸惑いますよね。
今回は、本陣痛と前駆陣についてお話します。
正期産(37週0日以降)に入れば、赤ちゃんがいつ生まれても大丈夫な状態です。
陣痛が起こる数日前から感じる収縮を前駆陣痛と呼び、規則的ではなく、しばらくすると痛みがなくなるのが特徴です。
安心してお産を迎えるために、本陣痛と前駆陣痛の見分け方のポイントについて学んで行きましょう。
前駆陣痛とは

前駆陣痛は、陣痛の前段階に起こる不規則な子宮収縮のことです。
出産の準備の一環として、子宮口を柔らかくするために起こるとされています。
これにより、本陣痛が始まる際にスムーズに子宮口が開く準備ができます。
前駆陣痛には、次のような特徴があります。
- 痛みの特徴:痛みの感じ方には個人差がありますが、軽い生理痛のような鈍い下腹部痛や腰痛、臀部痛を訴えることが多い
- 間隔:不規則な間隔で起こり、痛みの強さもバラバラ
- 継続時間:痛みの持続時間も短く、通常は30秒以内で治まることが多い
- 痛みの場所:下腹部や腰周りが張る
- 痛みの変化:姿勢を変えたり、歩いたり、お風呂に入ったりすることで痛みが軽減することが多い
- 出産の進行:子宮口は開かない(ただし、出産に向けて柔らかくなる)

前駆陣痛は、赤ちゃんが生まれる準備をしているサインです。
しかし、すぐに出産になるわけではないため、焦らずリラックスしましょう。
本陣痛とは

本陣痛は出産に向けての子宮の規則正しい収縮のことです。
痛みがだんだん強くなり、痛みの間隔が10分以下になってきたら病院に連絡して向かいます。
本陣痛には、次のような特徴があります。
- 痛みの特徴:だんだん強くなる痛み
- 間隔:規則的な間隔で起こり、時間が経つにつれて間隔が短くなる
- 継続時間:数十秒から1分以上に伸びる
- 痛みの場所:腰からお腹全体に広がる
- 痛みの変化:どんな姿勢でも強まる
- 出産の進行:子宮口が開き、赤ちゃんが下がってくる

本陣痛は、赤ちゃんが生まれるサインです。
痛みの間隔が短くなってきたら、病院へ連絡しましょう。
本陣痛と前駆陣痛の見分けるポイント
本陣痛と前駆陣痛の見分けるポイントは、次の3つです。
- 痛みの間隔:10分以内または1時間に6回以上続く
- 痛みの長さ:持続的で、痛みが長く続く
- 痛みの強さ:強い痛みで、徐々に強くなっていく
よくある質問を例にします。

2時間くらい前から腰や下腹が10分から12分くらいで軽く痛いです。
痛みの長さは20秒程度です。
これって陣痛ですか?

初産婦さんでは、まだ陣痛の間隔が少し長く、痛みの長さも短いので、前駆陣痛の可能性があります。
自宅で陣痛が強まってくるか様子を見ることをすすめます。
しかし、不安な場合は病院に連絡しても大丈夫です。
ただし、経産婦の場合は、10分から15分おきの陣痛は出産につながることが多いので病院に行くことをすすめます。
また、病院に電話をして確認をする時は、上記の3つに加えて、次の3つも伝えると病院に行く必要があるかの判断がしやすくなります。
- 胎動はあるか
- 破水しているか
- おしるしはあるか

判断に迷うような場合は病院に相談してください。
こんな時はすぐ病院へ

次のような症状があれば、すぐに病院へ連絡してください。
- 破水した(透明・ピンクの水が流れる)
- 出血が多い(生理以上の量)
- 痛みが激しすぎる・我慢できない
- 赤ちゃんの動きが少ない・弱い
まとめ
本陣痛と前駆陣痛の違いについて解説しました。
表にまとめると次のようになります。
本陣痛 | 前駆陣痛 | |
---|---|---|
痛みの特徴 | だんだん強くなる痛み | 軽い生理痛のような痛み |
間隔 | 規則的に短くなる | 不規則(バラバラ) |
継続時間 | 数十秒→1分以上に伸びる | 数十秒〜数分で治ることが多い |
痛みの場所 | 腰からお腹全体に広がる | 下腹部や腰周りが張る |
痛みの変化 | どんな姿勢でも強まる | 体勢を変えたり休めば和らぐ |
出産の進行 | 子宮口が開き、赤ちゃんが下がる | 子宮口は開かない |
出産はドキドキしますが、陣痛の兆候を知っておけば落ち着いて対応できます。
焦らず落ち着いて行動しましょう。